年金デモについて「誰に訴えているんだろう?」と思ったワケ
堀江貴文さんの年金問題デモのツイートもあって、年金問題デモのニュースがにぎにぎしていますね。
https://www.businessinsider.jp/post-192896
こちらの記事などを見ると、「年金返せ」とか「年金払え」とか「pay it up」などと書いたパネルを掲げてのデモだったことが伺えます。
私はこれを見て、きっとデモ参加の多くの人が日本の年金の仕組みを知らないで参加してるんだろうなぁって思いました。
実は、日本の年金のしくみは「将来の自分への積立て」ではありません。
簡略に言うと、今の就労世代が、今の高齢世代へ支払うしくみです。(運用とかもしてますが、あまり上手くいって無い様子)
https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/structure/structure02.html
こちらの↑↑↑マンガでは「みんなでお年寄りに仕送りしている」などという形で表現されてます。
デモ参加者のなかでも、20〜40代くらいの、いわゆる就労世代も「年金払え」という主張をしていて、親子参加した人もいるようなんですが、もし主張が叶うとするなら「子ども世代よ、私たちが高齢者になったら年金払え」になるわけですね。
ただ…
https://www.stat.go.jp/info/today/114.html
日本の人口は↑↑↑の人口ピラミッドに見られるように、若い世代の方がより少なくなっているわけで…
私は自分の娘世代へは「私が高齢者になったら、ガンガン稼いで年金保険料払って、私に年金入るようにしてね」とは言いづらいです。
偶然にもそうなったらラッキーではありますが…。
以上が今の年金のしくみで、「年金払え」が無理めなロジックです。
他方で、「積み立て方式に変えたら?」という意見もありそうですが、そうしますと、厚労省が「2000万円足りなくなるので自分で何とかしてほしい」と言ってるのとあまり変わりませんので、個人で預貯金をするのと同じになりそうです。
そもそもあまり、政府は助けてくれるもの、政府って確実なもの、とは思わない方がいいような気がします。
政府もまた人間が動かしてるので、見込み間違いも有りうるし、少なくとも、疑ってみることは必要だと思います。