コロナ休みの青空
昨日寝不足で、娘に頼んで昼寝させてもらった。
目が覚めたら、暑くて、でもまだ眠くて、もう一度横になりたくて居間の風の通り道、床の真ん中でごろんとした。
そよそよと通る風を浴びながら、娘にテレビを休憩しなよ、と言ったら、娘は扇風機を持って隣に来た。
しばらく私の顔を触ったり、私に髪を触られたり、抱きついたり、じゃれあってからすうすうと規則正しい寝息がした。
弧を描く丸い丘。ワンピースごしの娘のおなか。こどものおなかが、上がったり、下がったりしていた。
そっと腕枕を外して、反対側のベランダの窓から空を見た。
今日は水色しか見えない。
すうっとどこまでも続くかのような水色。切り取られたごく一部が見えているだけだけど。
さらにその一部は、うちの網のカーテン(レースの、と言うよりは洗濯ネットのようなシンプルな生地だ)に覆われて、より薄い水色になってふわふわとなびいている。
また右側の娘を見て、丸い頬を見て、髪を撫でて、また左側の空を見る。
自分の両側が心地よいもので囲われている。
背中をつけた床はひんやりと気持ちいい。
娘の持ってきた扇風機は、私には少々風量がきつかったが、娘は暑がりなのでちょうど良いのだろう。
私の人生の夏休みだ。