kaichi_jp’s blog

海好きサラリーママ、カイチのブログです。

日本はパラダイムシフトすべき時に来ているのかもしれない

児童虐待事件の報道を見て、非常に心を痛くしています。

見ていると、加害者が我慢をしすぎる(すぎてきた)ということが問題の根源ではないかと感じています。

親である自分が我慢している(してきた)から子供にも同じような我慢をしてほしいと思ってしまい、虐待を受忍することを強要するのではないか、体罰を受忍することを強要するのではないかと考えてしまいます。

親も子供を妬むのです。

そんなことは良くないことで、合理的でないと判っていても、生まれてくる気持ち自体は止めようがありません。

親も人間で、自分が我慢している状況を受け流して(無視して)子供が奔放にしていると思うと妬ましいと思うのです。

親自身が、自分の親から愛されてこなかったと感じていると、その思いはより一層強くなります。

自分は愛されてこなかったにもかかわらず、この子は自分から自由奔放に愛される、世話されることを当然のこととして甘受しているという風に感じると、より一層妬ましくなるのです。

だから、その結果として自分も子供に同程度あるいはもっと不幸になるよう強要するという行動に出てしまうことがあるのではないでしょうか。

私も1人の子供の親ですが、その気持ちはわかります。

今はそう思わなくなりましたが、子供が0歳の時、私は親から愛されてきたと思ってないのに、何でこの子は私から愛されることが当然だというように毎日毎日泣いているのだろうと思っていました。

今はそう思わなくなったと書きましたが、そう思わなくなるようにすることはできるためには、自分自身のカウンセリングが必要でした。

つまり、自分自身で子供を妬んでしまってもしょうがないよねと受け止めてあげることができるようになることが必要でした。

まず、自分を慰めることができるようになることが必要でした。

自分が自分の友だちであるかのように。

自分の気持ちを受け入れるあるいは慰めるという訓練を実生活を通じて繰り返し繰り返し行っていました。

そして、他者にその気持ちを発信する時に、なるべくネガティブで暴力的にならないような方法を繰り返し繰り返し訓練していました。

子供に対しても夫に対しても同じように訓練していました。

段階としては、例えば怒鳴って言っていたようなところから、小言になり、それから「私はこうして欲しい」というようなポジティブな伝え方にできるようになってきました(いまだにできない日もあります)。

記事のタイトルにつけた、パラダイム・シフトとは何かというと「我慢は美徳」という日本の概念をいったんやめるよう推奨したらどうか、ということ。

私が子どもに妬みを感じていた原因は、「私は愛されてない」、「私は寂しい」、「私は親から理解されてない」をひたすら我慢し続けたことにあると感じています。

我慢は、我慢を強要する原因になります。

我慢は、妬みの原因になります。

私の親も、親自身がその親(私の祖父母)から我慢させられてきたようなことを私に押し付けて来たのだと感じています。

そこで、親によっては、我慢を押し付けてるとか妬みをぶつけていると認識できずに、我慢強い子を育てている、と認識していると「躾のつもりでやった」、「子のためにやった」となるのではないでしょうか。

そういった加害者の心理(育成)経過は「いい子を育てると犯罪者になります」(岡本茂樹著・新潮新書)で詳しく書き表されています。

加害者(ネガティブな感情をネガティブな言動で他者にぶつけてしまう人)の心理(育成)傾向がこれまでの犯罪の研究でわかっているのだから、犯罪や虐待への正当なアプローチというのは、「加害者を」被害者と分離し、加害者の心を解きほぐすカウンセリングを行うことではないでしょうか。

また、被害者も心に傷を受けているため、カウンセリングが必要だと思います。

加害者へのアプローチが原則とするなら、児童虐待も犯罪と同じように警察組織が原則として動くべきではないでしょうか。

児童相談所をパワーアップするのにはもう無理が見えているのではないでしょうか。

児童相談所(またはいったん解体して同様の人材)を警察機構に組み入れてはどうでしょうか。

加害者と対決することが求められる以上は、法に基づく強力な公権力が必要になると考えます。

 

我慢は美徳という考え方を一旦やめるというパラダイムシフトを実行することで、おそらく減少するのではないかという問題がもう一点あります。

それは自殺です。

自殺も、我慢のすえ、自分自身を加害するものだからです。

 

「我慢は美徳」じゃなくって、我慢しない方がいいけど、たまには我慢が必要な場面もあるよね。でも我慢する状況を経験したら、次は我慢しなくていいよう、状況や対応を変えていこう!としたほうがものすごく有意義だ。

 

以上が、勝間和代さんの著者「勝間式超コントロール思考」を読んだことをきっかけに、私が児童虐待事件と結びつけて考えたことです。

 

「我慢は美徳」で何でも乗り越えさせられてきた日本人に、「なんでもコントロールできるうに試してみようよ」というパラダイムシフトを促す意味で勝間和代さんの「勝間式超コントロール思考」は大変有意義な著書だと思います。

ちなみに虐待をテーマとした本では全然ない。汎用性のある啓発書です。

なお、ここでのコントロールという意味は、洗脳するとか支配するとか、操り人形にするといったようなネガティブな意味はなくなっているので、その辺りは本を読んでいただきたいと思います。

ちなみに、いろいろ試行錯誤したけど、自分が我慢して状況をうまく回した、と思われる場面では自分のことをちゃんと褒めてあげてください。

自分の第一の理解者、友人は自分です。

私は今朝、眠いのを我慢して起き上がり、子どもに朝ごはんを用意しました。

社会からあたりまえと思われようと、自分は自分にいいね!をめっちゃ押していいのです。

 

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